TDAR アッセイによる In Vivo 評価および検査

免疫系は、細菌、ウイルス、化学薬品、異質細胞、異組織といった異物や生物学的製剤に対する体の主要な防御機能です。免疫反応にはリンパ球(白血球の一種)の特定の作用を含み、好中球、単球、マクロファージ、好酸球、好塩基球といった他の白血球によって促進されます。免疫系とは、負の反応によって制御されるシステムとも言えます。つまり、通常は自己調整によって異常や侵入の影響を抑える働きをします。免疫 コーヴァンスブログ 続きを読む

薬物依存性に関する規制とマーケットアクセスにおける注意点の理解

依存性の評価は、対象となる分子と同様ひとつひとつが異なるもので、 薬物依存性に関する規制とマーケットアクセスにおける注意点早期に意識することの重要性を再度強調し、最新の規制状況を理解した後、それに沿って開発から市販後までの計画を立てます。

過去のブログで当社は、薬物依存の可能性に関する早期検査の価値に着目しました。このブログでは、医薬品開発者が、その扱う分子の可能性を最大限に引き出すのに役立つ依存性検査に関する規制とマーケットアクセスにおける重要事項について掘り下げて考察します。

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薬物依存性評価 ⎯ 早期に取り組むべき重要事項

コーヴァンスブログ 薬物依存性

医薬品開発における化合物の依存性評価は、規制要件のなかでも最も複雑であり、スポンサーと規制当局にとって避けては通れない試練となっています。依存性評価の手法はカスタマイズすることができないうえ、化合物やその適応症、そして非臨床および臨床安全性のデータベース全体を個別に評価することが求められます。米国議会は2016年7月、1999年から2014年の間に 165,000 人以上を死に至らしめた1処方オピオイドの依存と過剰摂取に取り組む「包括的依存症回復法(CARA)」法案を可決しました。

このように、オピオイド依存とそれに伴う死亡事案の問題が米国や他の国々で話題となり、その予防策が注目を集めたことを考えると、医薬品開発プロセスの早い段階で、薬物の依存の可能性についてより深く理解することがこれまで以上に重要となっています。米国内の新薬申請 (NDA) と、米国外の医薬品販売承認申請 (MAA) における安全性の総合評価の一環として、適応症に限らず、脳に作用するあらゆる薬物への依存の可能性に対する試験の実施が義務付けられています。この試験は、化学、薬理学、PK、臨床上の安全性など、薬品に関するのすべての作用を網羅するものです。

2 部構成のブログの前半では、依存性試験で早期に取り組むべき重要事項について説明し、医薬品開発者が扱う分子に対する依存性評価を行い、変わりつつある状況の中で、開発の可能性への道をより深く理解できるようにしています。

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カスタム試験ソリューションによる食品に関する課題の解決

私は科学者ですが、自分の仕事場がキッチンのようだと感じることがあります。私はこれまで 30 年以上にわたり、自社の食品の安全性に関する科学的根拠を必要とする企業を対象としたカスタム試験を指揮してきました。 それは多くの場合、ラボで食品製造プロセスを コーヴァンス食品安全性試験熱殺菌研究詳細に再現することを意味します。

この作業の重要性は明らかです。食品安全の確保は、企業にとって消費者と自社ブランドを守るうえで欠かすことができません。製造施設内での試験が必要となる場合もありますが(コーヴァンスはそのようなケースにも対応しています)、現場よりもむしろラボで試験を実施する理由がいくつかあります。ラボで試験を行うことにより、製造業務の中断を最小限に抑えることができます。さらに重要な点として、試験中に病原菌や汚染生物、またはそれらに代わるものが製造施設に侵入する可能性を排除できます。そして決定的なのは、科学的に有効な結果が得られるということです。 続きを読む

「SEND」を利用した、データに基づく意思決定の普及

SEND-ブログ-画像-0215研究の力を高めることができるのが結果データのみであることに間違いはありません。そして、非臨床の研究では数多くのデータが生み出されています。2 週間の研究で 200 万以上の結果が出るのはよくあることで、2 年間の研究ではデータ点が 50000 万を超えることもあります。これら膨大なデータファイルを処理して容易に解釈できるようにする取り組みにおいて、FDA は SEND(非臨床データ交換のための標準)を開発しました。

障壁の一つとして捉えられがちな SEND は、実は、洞察によって見知を新たにし、データ管理を効率的に行うための機会となります。標準形式での情報交換は、社内外のデータベース間における情報の移動を容易にするほか、より堅実な申請プロセスを支援する共通のフレームワークとなります。可視化と統計分析のための新しいツールの登場によって、SEND は医薬品開発での意思決定におけるデータのあり方を変えるほどの威力を持つようになりました。 続きを読む

統合ソリューション:複数のエンドポイントをひとつの研究に統合することで高まる信頼性

Covance のナイフ「全体は部分の総和に勝る」という言葉は、チームワークと相乗効果を高めるためによく引用されますが、医薬品開発にも当てはまります。単独でエンドポイントを評価する研究には価値があり、望ましい結果を達成できます。しかし、複合研究によって、より複雑な対象における複数のエンドポイントを評価することで、さらなる全体像が明らかになることも多くあります。

安全性テストで使われる動物における「3R 」、つまり削減 (Reduction)、改善 (Refinement) 、代替 (Replacement) の見地からも、複数のエンドポイントをひとつの研究に統合することで医薬品開発の初期段階における新たなベストプラクティスが生まれつつあります。統合ソリューションは、より良い理解、早期の意思決定ポイントの発見を推進し、臨床成果の信頼性を高めることにより個々の研究の価値を最大化することができます。

単純なコンセプトですが、単なる個別研究の組み合わせに留まるものではありません。統合的なソリューションには、個々の独自な医薬品開発プログラムの目的に応じた実験的戦略と、関連するエンドポイントの独自な組み合わせが必要となります。 続きを読む

CiPA に関する議論:知っておくべきこと

心電図 H1心臓安全性試験および医薬品開発における新たな理論的枠組みを作るためにスタートした Comprehensive in vitro Proarrhythmia Assay (CiPA) および臨床 QT 試験の取り組みに関するワークショップが2014年12月11日、メリーランド州シルバースプリングで行なわれ、参加した世界的な規制機関や新薬開発者、および開発業務受託機関の科学者らにより安全性薬理学のベストプラクティスに関する議論が継続されました。

この全面的な変更が提案されるに至ったきっかけと議論が生じた理由について考えてみます。 続きを読む

バイオロジックスの開発における落とし穴を積極的に回避するには

バイオロジック開発では、優れた科学が常に優れた製品を生み出すとは限りません。適切な研究を適切な方法で行うことが、製品の可能性を実現するうえで最も重要です。どの研究をいつ実施すべきかを把握すること、そして製品の開発状況に即してデータ分析を行うことが、成功と失敗の明暗を分けます。

カキバイオロジックスにおいては「製品はプロセスそのもの」

治療用タンパク質や DNA ワクチン、モノクローナル抗体、融合タンパク質を含め、生物学的製剤は大きく複雑な分子であるため、物理化学的な分析方法で完全に定義することができません。多くは複雑なプロセスを経て、遺伝子操作された生細胞から製造されます。生物学的製剤は通常、低分子の薬品の大きさの 200 倍から 1,000 倍になり、原料の生物学的性状から、その製造過程は生来可変的で、製品には不均一性が伴います。 続きを読む