タンパク質の発現解析

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ELISA

当社には、赤方偏移 PMT を搭載したプレートリーダー Synergy 2 のほか、広範囲の波長を測定できるモノクロメーター付きプレートリーダー Cytation 3 、不完全または不均衡な洗浄を軽減する 405LS マイクロプレートウォッシャーがあります。複数のベンダーの ELISA について幅広い使用経験を有し、培養細胞、全血、新鮮組織、凍結組織など各種サンプルタイプを取り扱ってきました。吸光度や蛍光ベースの ELISA キットを使用すれば、標準曲線を作成したり、サンプル中の特異タンパク質を正確に定量化することができます。当社では最も正確なデータを得るため、常にタンパク質標準を 2 倍ないし 3 倍にして標準曲線を生成しているほか、定量化についても数量を 3 倍にしたウェルからサンプルを採取して行っています。
ヒト IL-6 標準曲線

ELISpot / FluoroSpot

当社の in vitro サービスは、細胞懸濁液中のサイトカイン分泌細胞の頻度を測定するサンドイッチ酵素免疫スポット(ELISpot または FluoroSpot)アッセイを提供するようになりました。このアッセイにより、コーティングされた抗体に分泌サイトカインが結合され、単一のスポットを生じます。CTL S6 ユニバーサルアナライザは、高品質の画像をキャプチャしてスポットを分析するために使用されます。4 つの光学フィルターを装備した CTL アナライザは、比色または蛍光測定の読み出しを使用して、最大 3 つの検体を同時に検出できます。ELISpot および FluoroSpot キットは、血液、リンパ、および固形組織に適合します。サンプルは、各サンプルのスポットの量を定量化するため、通常は2回または3回の平均を取得して実施されます。

ELISpot

ウエスタンブロット法

当社はお客様と協力しながら、多数のオンコロジー関連ターゲットについてウエスタンブロット法を使用し、成功を収めてきました。スタッフも、培養細胞、新鮮組織、凍結組織など、各種サンプルを用いたウエスタンブロット法の経験が豊富です。Typhoon 画像化システム、化学発光法、化学蛍光法、および蛍光法を使用すると、二次抗体を検出できるため、一度に複数のタンパク質を特定することができます。また当社では、ImageQuant ソフトウェアを使用して膜上のバンドを定量化し、サンプルごとにバンドのサイズと相対強度を決定することも可能です。

ウエスタンブロット法

フローサイトメトリー

当社にはフローサイトメーター Attune NxT が 2 台あり、搭載された 4 つのレーザーで 14 チャネルの蛍光化合物を検出することができます。調べる対象が特異タンパク質の量であっても、細胞の表面や内部の複数のタンパク質の量であっても、当社のフローサイトメトリーのエキスパートと  Attune NxT が解析を成功させます。特異タンパク質の原形質膜の量や局在を治療と関連付けて継続的にモニタリングしたり、異なる細胞株やマウス種のタンパク質量を比較することが可能です。特異タンパク質の検出結果を、フローサイトメトリーによる当社の他の一般的細胞処理アッセイ(アポトーシスアッセイ、細胞周期アッセイ、細胞生存率アッセイなど)と比較すれば、プロセスの各段階でタンパク質の量が変化しているかどうか見極めることができます。当社はこれまで、培養細胞、血液、組織、臓器などのサンプルから何百種ものタンパク質を検出してきました。血液においては、少ない操作手順でごく少量の血液の分析を可能にする無洗浄無溶解のアッセイを用いて検出を成功させてきました。

フローサイトメトリー

Cytometric bead assays

コーヴァンスでは、Luminex® 100™ システムも導入しています。このシステムでは、フローサイトメトリーの原理をもとに柔軟な分析ができます。これを使用することで、非常に少ない数のサンプルとひとつのマイクロプレートウェルから最大 100 個分の検体のマルチプレックス解析(同時測定)を行うことができます。このシステムでは、核酸アッセイ、受容体リガンドアッセイ、免疫アッセイ、酵素アッセイなど、さまざまな形式のバイオアッセイの結果がスピーディかつ優れたコスト効率で得られます。細胞シグナル伝達経路全体の構成測定用として、あるいはサイトカイン(AKT 経路、アポトーシス、ケモカイン、サイトカイン、炎症性サイトカイン、成長因子、TH1 / TH2 経路など)の測定用として、市販仕様の既製マルチプレックスプレートがご利用いただけます。

Cytometric bead assays

免疫組織化学

IHC 染色で組織サンプルを分析し、癌性腫瘍に見られるような異常細胞を検出しましょう。種ごとの分子マーカーは、増殖や細胞死(アポトーシス)など特定の細胞的事象の特徴を示します。IHC はまた、生物組織の異なる部位におけるバイオマーカーのほか、差次的に発現するタンパク質の分布・局在を理解するための基礎研究でも広く使用されています。当社では、カスタム作業も含めた社内組織および IHC サービスの総合スイートを提供しており、今後も随時マーカーを追加していく予定です。以下をはじめとするサービスを提供しています。

  • パネル:癌、Immuno-Oncology
  • 正常組織、腫瘍、異種移植片、細胞株、検証、免疫蛍光、免疫細胞化学、マルチプレックス
免疫組織化学

蛍光顕微鏡検査法

当社には、生細胞の蛍光化合物 / タンパク質を観察するための倒立型蛍光顕微鏡 Olympus CKX53F と、生細胞や固定細胞の蛍光化合物 / タンパク質を観察するイメージングマルチモードリーダー BioTek Cytation 3 があります。生細胞で蛍光顕微鏡を使用すると、細胞操作なしで蛍光化合物やタンパク質を含む細胞の割合を迅速に判定することができます。また固定細胞では、蛍光標識抗体で染色してから DAPI、FM 1-43、カルセイン、DiOC6 などの蛍光染料を使って細胞内の特異タンパク質の局在を見極め、特定の区画を明らかにすることができます。

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