多発性骨髄腫の前臨床モデル

著者:

Erin Trachet ならびに Maryland Rosenfeld Franklin

年:

2017

 

米国癌学会(AACR)造血器腫瘍会議

 

概要および背景

  • 多発性骨髄腫は、骨髄内で最終分化し、抗体を生産するプラズマ細胞の蓄積を特徴とする B 細胞クローンです。この病気は侵襲的で、かつ薬剤耐性があります。大抵の場合、患者様は病気の最終段階まで無症状であることがほとんどです。ヒトの疾患を概括した前臨床モデルはほんの少数しか存在しません。この研究では、ヒトの MM.1S モデルとマウスの 5TGM1 モデルを評価しました。
  • MM.1Sは42歳のアフリカ系アメリカ人女性に由来し、CD25、CD38、CD52、そしてCD59を発現することが記録されています。他にも糖質コルチコイド受容体を発現し、デキサメタゾンに感受性を示すことが知られています。
  • 5TGM1は、C57B​​​​​​​L/KaLwRijマウスから成形された同系モデルで、モノクローナルB細胞増殖障害を引き起こしやすい素因を有しています。

 

結果と結論

  • MM.1S(pMMP-LucNeo)ヒト
  • 重症複合免疫不全症(以下SCID)ベージュマウスとNSGマウスの両方で、急速かつ確実な増殖が見られました。より免疫不全のNSGマウスにおいてはSCIDマウス(~45日間)に比べて病気の進行が速く、生存率は30日間ならびに50%でした。
  • CD138の発現は形質細胞と多発性骨髄腫細胞の特徴です。NSG実験における当社の、フローサイトメトリーによる断定事実は、>実験21日目のCD45の>85% - 骨髄のゲートはCD138+で、骨髄内部に相当量の腫瘍細胞の生着を示しています。
  • NSGマウス内のMM.1のオプティマイゼーションは、新規のCAR-T療法、TCR再構成、また他の細胞療法に最適なモデルと言えます。
  • 5TGM1-luc マウス
  • 同系のC57/KaLwRij系統と免疫不全NIH III(bg/nd/xid)マウス系統の両方で急速かつ確実な増殖。病気の進行は両方の系統のマウスとも似通っていて、相当量の腫瘍細胞が脊髄と長骨に集中する傾向があります。
  • このモデルは免疫療法や他のクラスの治療薬を検証するのに適しています。