GL261:同系マウス神経膠腫モデル

執筆者:

Chris Bull、画像化部門シニア科学顧問

日付:

 2016年1月


膠芽腫は予後が悪いことで知られ、生存期間中央値は 9 か月、2 年生存率はわずか 5 ~ 10 パーセントです。通常は放射線治療や手術による腫瘍摘出、化学療法などの併用治療が選択されますが、 膠芽腫は放射線耐性を示すことが多く、手術による全摘が難しい場合もあります。膠芽腫(GBM)は非常に複雑な疾患で、その効果的な治療の選択肢は限られています。新しい免疫療法薬は、免疫系を強化して疾患を根絶することを目的とした、治療に対する代替アプローチを提供します。  これまで、GBM では、治療に対する血液脳関門によって引き起こされる閉塞のため、抗体治療の使用が制限されていました。しかしながら、血液脳関門の通過には免疫細胞のみが必要であることも考えられるので、Immuno-Oncology 薬剤の研究によってこの制限を克服できるする可能性があります。このクラスの薬剤の前臨床試験では、免疫能力のあるマウスと脳内の腫瘍細胞の同所性配置を利用した前臨床モデルの独自のセットを使用する必要があります。 コーヴァンスは、1 日に 100 件以上の同所 GBM 治療を実施できる技術力を有しています。

GL-261 増殖チャート
GL261 Luc-2 生存率チャート

GL261 は、最も頻繁に使用される同系マウス神経膠腫モデルの 1 つです。 当社では、最先端の画像化機能に投資し、ルシフェラーゼを発現する GL261 細胞株(GL261-luc2、Caliper Life Sciences)を利用することにより、このモデルの薬理学調査をさらに進めます。 これにより、生物発光を利用して腫瘍の増殖と脳内の治療反応を、In vivo で長期的に可視化することができます。

コーヴァンスは、脳への遮蔽型の焦点放射線技術や、最近買収した Xstrahl 小動物放射線研究プラットフォーム(SARRP : Small Animal Radiation Research Platform)を活用しています。このプラットフォームは必要な腫瘍のみにピンポイントで放射線を照射することができ、免疫反応の開始に極めて重要な部位を含め、マウスの残りの部位に影響を与えません。全生存率は前臨床 GBM 研究における一般的なエンドポイントですが、さらに In vivo イメージングエンドポイントを使用することで、研究データセットの価値を全体的に高めることができます。

コーヴァンスは生物発光以外にも、PET、SPECT、CT などのモダリティを含む各種画像化技術を保有しており、腫瘍体積、血管灌流 / 透過性、代謝活動、浮腫など GBM に関連するパラメータの精査に活用しています。

新しい免疫療法を適切に評価するため、コーヴァンスでは複数の同系腫瘍株を組み合わせ、さらに In vivo 画像化、画像誘導照射、フローサイトメトリーとともに提供しています。また、その高い処理能力により、多数のサンプルを素早く自動的に収集し、お客様の前臨床研究の複雑なニーズにも対応します。

GL261 研究のデザインについて詳しくは当社までお問い合わせください。

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注:各試験は、AAALAC 認定の施設で所定の動物倫理に従って実施されています。