MV(4;11):ヒト AML(急性骨髄性白血病)のモデル

執筆者:

Erin Trachet

オンコロジー部門シニア科学顧問兼プロポーザルディベロップメント部門シニアマネージャー

日付:

 2015年12月


 

急性骨髄性白血病 (AML)は骨髄造血細胞の前駆細胞の悪性疾患であり、遺伝的に異質な癌を意味します。AML は、骨髄分化における活発な増殖と骨髄細胞分化の欠損の連携を必要とすることからはじまり、結果的にほとんどが染色体転座につながります(Gilliland et al., 2004)。AML 年間発症事例は 1人以下であり、100,000人に8人。発症人数は年齢と共に大幅に増加します。臨床現場では、AML の転帰を向上させる新しい治療戦略への投資が行われています。しかし、治療の発展や早期診断精度の向上をよそに、この病気の患者の大半が死に至っています。

治療法を前臨床でより効果的に評価するため、コーヴァンスは、ルシフェラーゼおよび赤色蛍光タンパクの両方のレポーター構築を含むように変更されたヒト AML モデルであるMV(4;11)(FUW-Luc-mCherry-puro)を提供します。ルシフェラーゼ発現の際、長期間にわたって in vivo 疾患の進行を量的に計測し、追跡するために、生物発光イメージング(BLI)を利用することができます。さらに、赤色蛍光タンパクの発現は、骨髄の腫瘍細胞の有無を検出するために ex vivo で使用可能です。コーヴァンスには、雌の NSG マウスの最適化された MV(4;11)モデル があります(Jackson Labs)。BLI を利用して疾患の進行を追跡する当社の能力により、このモデルは、AML 用の新規薬物を発見および開発する研究者にとって強力なツールとなっています。このモデルは、全生存などの従来の薬理学の評価項目と in vivo での体重の減少、時間の経過に伴う疾患進行の定量化を組み合わせることに成功しています。前臨床では、血液悪性腫瘍モデルの定量化において、BLI が非常に重要な画像化技術となっており、創薬過程における BLI の重要性は測りきれません。

MV(94;11):ヒト AML モデルの増殖チャート

 

 MV(4;11)(FUW-Luc-mCherry-puro)モデル、もしくは、 50 以上あるその他当社の血液悪性腫瘍モデルについてさらに詳しく知りたい場合は、今すぐコーヴァンスにお問合せください。

 

注:各試験は、AAALAC 認定の施設で所定の動物倫理に従って実施されています。