タンパク質の発現、共発現、空間的関係のパターンを確立するためのマルチプレックス IHC

著者:Shayna Donoghue | In Vitro オペレーション - IHC 担当アソシエイトサイエンティスト
Date: April 2018


マルチプレックス免疫組織化学(IHC)は、単一抗原染色の基本概念を利用して複数のマーカーを一度に検出するアッセイです。これによりペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびその他の共役一次抗体もしくは二次抗体のラベル付けが可能になり、間接もしくは直接染色法を含む、複数の一般的な方法を使用して達成することができます。

マルチプレックス免疫組織化学(IHC)は、単一抗原染色の基本概念を利用して複数のマーカーを一度に検出するアッセイです。これによりペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびその他の共役一次抗体もしくは二次抗体のラベル付けが可能になり、間接あるいは直接染色法を含む、複数の一般的な方法を使用して達成することができます。

複数の抗体を一度に使用することには多くの利点があることから、研究者はマルチプレックス IHC に注目しています。貴重な組織サンプルを節約しながら、一度により大量のデータを収集することが可能です。空間データは、1 つのタンパク質標的と他の標的との比較、および近くにある組織構造または細胞小器官に比例して得ることができます。これは通常、腫瘍の Immuno-Oncology マーカーのサブセットを決定するために使用され、腫瘍環境で何が起きているかについて詳細を伝えてくれます。マルチプレックス IHC は、細胞中のマーカーの共発現を決定する重要なソリューションにもなっています。

図 1:CT26 腫瘍の CD3(ピンク)、CD4(緑)、および DAPI(青)の染色。
図 1:CT26 腫瘍の CD3(ピンク)、CD4(緑)、および DAPI(青)の染色。

マルチプレックス IHC は複数のプロトコルを使って行うことが可能で、その多くは、単一抗体の染色方法と同じ概念に従います。そのアプローチの 1 つに、間接 IHC のさまざまなバリエーションを含めることができます。アッセイのデザインによって、間接的なマルチプレックス IHC は、フルオロフォアに結合した二次抗体と同じまたは異なる宿主の抗体を使って達成することができます。西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)またはアルカリ性ホスタファーゼ(AP)を結合した二次抗体を使って、異なる色原体を持つ複数のマーカーの検出に使用することもできます。複数の二次抗体が一次抗体と結合するため、シグナルが増幅され、低発現のタンパク質の可視化が容易になります。
図 2:CT26 腫瘍の CD3(ピンク)、CD4(緑)、CD45(赤)、 DAPI(青)の染色。

図 2:CT26 腫瘍の CD3(ピンク)、CD4(緑)、CD45(赤)、 DAPI(青)の染色。

Labcorp is now offering up to four-color multiplexing with conjugated antibodies and is continuously striving to validate new multiplexing options such as chromogen detection.オプティマイゼーションされたプロトコルが、ムラのない染色を行う全自動免疫染色装置 Bond RXm と、データの高解像度画像を取得する Aperio VERS スキャナー向けに開発されています。

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注:すべての動物管理および使用は、AAALAC 認定を取得した施設にて IACUC 手順の審査および承認を経て動物倫理規制に従い行われました。

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