希少疾患医薬品開発

コーヴァンスの画像解析

生物医学的画像データの解析は、画像を取得することと同様にたやすいことではありません。こうしたデータの複雑な性質と、対象が異なることに起因する変動性のために、画像からの情報の抽出には多くの時間を要します。画像解析装置や専門のソフトウェアのベンダーは、さまざまなツールを提供していますが、それでもユーザーは画像解析に複雑で時間のかかる手順を踏まなければならず、それには多くの手作業による操作も伴います。これでは手間がかかるだけでなく、間違いも起こりやすくなります。画像解析の進化は、画像技術の急速な進歩に大きな後れをとっています。

コーヴァンスは、あらゆる前臨床画像化サービスに関して長年の経験を持ち、同分野を熟知しているオンコロジー CRO です。だからこそ当社は、画像解析の自動化を促進する社内ツールの開発に投資してきました。

画像解析を自動化すると、人間のバイアスが取り除かれるため、処理能力が高まるだけでなく、精度も大幅に向上します。当社の BLIZZARDTM ツールを用いた完全自動 BLI データ解析は、この 2 つの長所を備えています。ユーザーが解析する未加工のデータが保存されたフォルダを指定するだけで、BLIZZARDTM は自動的にデータを特定および解析し、腫瘍モデルに基づいた全身または局部のシグナル解析を行います。そして、その結果を対象に関する情報とともに Excel データシートに書き込みます。数百の対象の解析に要する時間はわずか数分。シグナルについて対象領域(ROI : Region of Interest)を手動で作成する必要がないため、解析にかかる時間が大幅に短縮されます。また BLIZZARDTM は、ユーザーに対して品質保証のための検査結果ビューや代表画像機能を提供。ユーザーは試験中のさまざまな異なる時点で、素早く一括で結果をエクスポートし、見直しや比較に役立てることができます。BLIZZARDTM はその発売以来、定評あるコーヴァンスの BLI イメージングサービスの価値をさらに高めています。

BlizzardTM を用いた全身および
原発腫瘍の完全自動 BLI フラックス解析

BLIZZARDTM​​​​​​​ の代表画像エクスポートビュー

コーヴァンスは、画像や数字だけでなく、画像化を用いた科学的ソリューションを提供することで、お客様のビジネスニーズに対応します。また、お客様へのデータ成果物に影響する画像解析プロトコルの開発は、画像検査法の開発と同様に重要です。スマートな設計の画像解析プロトコルを使用すれば、イメージングシステムの機能を最大限に活用することができ、お客様は研究から得たより有意義な情報に基づいて判断を下すことができます。

導入レベルでは、学術誌で広く認められている方法や、業界で一般的な方法に基づき、統制された科学的アプローチを厳守します。完全定量型のダイナミック造影(DCE : Dynamically Contrast Enhanced)MRI 解析の手順では、対比前 T1 マップの調整や、造影剤の実際の組織濃度に応じた信号強度の変換、そして PK モデルの解決といった作業が必要となります。そして T1、造影濃度、初期濃度曲線下面積(iAUC : Initial Area Under Curve)、体積移動定数(Ktrans)、少量の細胞外血管外スペース容積(Ve)および血漿量(Vp)など一連の結果が生成されます。これらの手順や結果は、長期にわたり臨床研究で確立されてきたものです。コーヴァンスが独自に開発した REDCATTM ツールは、わずか数回のクリックでこうした解析を実行し、ROI ベースの数値やピクセルベースのパラメータマップの両方で結果を表すことができます。REDCATTM は解析をただシンプルにするだけでなく、オンコロジーイメージングで広く採用されている従来の MRI 法から、より正確で臨床的に関連性の高い情報を引き出します。

REDCATTM​​​​​​​ を用いた DCE MRI 解析の腫瘍透過性解析

コーヴァンスが開発したもう一つの便利なツール、OASISTM はイメージング開発プロセスの効率を高め、お客様がイメージングシーケンスのデザインや造影剤の適用に集中できる環境を提供します。たとえば、化学交換飽和移動(CEST : Chemical Exchange Saturation Transfer)MRI を用いた新しい組織 pH 測定法を利用する際に、当社の OASISTM ツールをスキャナと同時に実行すれば、パラメータ変更の効果をリアルタイムで評価することができます。 CEST MRI を用いた組織 pH の In vivo  測定は、造影剤の組織内取り込みとラジオ波パルスへの反応に対して非常に敏感です。OASISTM は単に pH 値を示すだけでなく、収集したデータをより多くの観点から視覚化するため、イメージングシーケンス、造影剤、組織生理学の複雑な相互関係について多くの見識を得ることができます。このツールは、新しいイメージングアプローチの能力を最大限に活かすうえで非常に役立ちます。

OASISTM​​​​​​​ を用いた CEST MRI 解析の腫瘍 pH 測定

生物医学的画像データの解析ソリューションを社内で開発することは容易ではありません。画像化と生物学の深い知識がまず不可欠です。曲線適合や方程式の解決、パターン認識、機械学習まで包括的な科学計算技術は絶対に必要なものです。そのような開発は多くの企業にとって経済的に難しく、加えてトレーニングやメンテナンス、アップグレードのコストも考えなければなりません。コーヴァンスは画像解析を長年実践してきた経験豊富なチームを有し、独自のツールは数々の商業向け試験に日々活用されています。画像解析のコスト削減やデータセットの価値向上にコーヴァンスがお役に立てるようであれば、お気軽にご連絡のうえ、お客様の画像解析のニーズについてご相談ください。

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