コーヴァンスの SEND 形式試験申請。 バイナリコードの写真

SEND テスト申請に関する実話

最初の SEND データセットを FDA に提出する際の注意事項

2016年12月17日* の FDA 非臨床データ交換のための標準 (SEND*) 導入が迫るなか、コーヴァンス SEND 対策チームが試験申請用のデータセットを作成しました。この取り組みでは FDA への SEND 申請の要件をしっかり理解したうえで実践を重ね、お客様の SEND データセット提出をサポートする態勢を整えることができました。

その過程で分かった重要な 2 つのポイントをご紹介します。

  • FDA への申請のための準備期間を十分にとるべき
    • 当社が初めて行った試験申請では、 開始から FDA 通知までのプロセスに 2 か月以上かかりました。
    • 申請の準備にかかる時間を考慮して早めにスタートすることが大切です。
  • 試験申請に限り、データセットは CD での郵送が条件
    • SEND では合理的な電子データ形式が採用されているだけに、これには私たちも驚きました。
    • (注:実際の申請では、SEND データベースは「tabulations(集計)」という名前のフォルダで指定の場所に表示されます。これについては、試験データ技術的適合ガイド (Study Data Technical Conformance Guide) のセクション 7 に詳しい説明があります。)

以下は、当社が実際に行った SEND テスト申請の詳細な記録です。SEND のプロセスを踏むうえで、心得ておくべきポイントとお考えください。問題点に対する考え方や、全行程を通して検討すべきベストプラクティスもいくつか取り上げています。


SEND テスト申請に関する実話

第 1 週目:プロジェクト開始

1:SEND プロジェクト スタート。まずは SEND 申請の要件を調べるのが一番です。当社が作成した SEND チェックリストをお役立てください。

  • 申請 ID を取得する(研究 1 件につき ID ひとつ)
  • 申請する研究を決定する
  • 各種文書(プロトコル、修正、レポート、重要な日付など)を用意
  • 研究データ審査担当者ガイド (SDRG: Study Data Reviewers Guide) のテンプレート入手
  • 確立した当社の手順に従い、SEND データセットを作成する
  • 検証ツールで SEND データセットにエラーや警告事項などがないかチェック
  • SDRG、Define-XML ファイルを作成
  • SEND データセットを申請ファイルの構成で電子パッケージ化する
  • 宛先住所の確認、同封文書の作成、発送に必要な書類等の準備
  • 梱包して FDA 宛てに発送

2: 申請 ID の請求

  • 申請の件数が複数になると分かっている場合(当社では別々のデータセット 6 つを考えていました)は、最初にまとめて請求しておきましょう。

3: 研究の選定

  • 当社は、他の目的で作成した SEND データセットがすでにあったこと、また、データの量がテスト申請でどれほどまで対応できるか試してみるのにちょうどよかったということから、発癌性に関する 104 週間の内部検証研究を選びました。
  • SEND テスト申請では、組織として通常扱うタイプの研究を検討し、その中のひとつを選択するのが賢明です。

4:提出する研究文書を揃える。研究のプロトコル、修正、最終版のレポートが含まれます。

  • 各文書に目を通し、試験デザインの内容を知っておくこともひとつです。FDA から質問があったときに、申請している内容について十分な知識を持って対応することができます。

第 2 週目:データセットの作成

1:SEND データセットの準備。用語の統制 (CT) に向けて、マッピングするデータ用語を識別します。

  • 用語をあらかじめ SEND 用 CT にマッピングすれば、必要に応じてシステム管理者がその研究に固有の CT マッピングを追加する際に便利です。
  • またそうすることで、時間にゆとりをもって Define-XML 形式ファイルの作成を始められます。

2:SDRG のドラフト作成。PhUSE SDRG チームの Wiki にある最新のテンプレートを使えば、簡単にドラフトが作成できます。


第 3 週:データセットの見直し

1:品質確認 (QC) 作業の実施。手作業で作成したデータセット、Define-XML ファイル、SDRG はすべて品質のチェックが必要です。

  • できる限りチームで確認作業を分担しましょう。

2: 送準備開始。発送先住所やデータをパッケージ化する手順を調べ、同封する書類などを整えます。

  • 米国以外の住所から発送する場合は CD を使用することが条件で、その際は所定の税関申告書類も必要です。

第 4 週目: データセットの提出

1:データセットの検証。 QC 作業が完了した後は、検証ツールを使用してデータセットを検証し、SDRG に警告事項があっても説明がつくよう対策をとります。

  • 今回のテスト申請 では、 FDA のソフトウェアシステムで受け付けられないことが想定されるエラーが 1 件、データセットに見つかりました。本来検証で見つかったエラーは申請前に対処すべきですが、今回は問題を先に把握できるようあえて残しました。

2: 申請パッケージ の完成。提示するデータセットを提出ファイルの構成にします。

3:SEND データセットの発送。テスト申請を郵送します。プロジェクト開始からかかった時間は約 30 日でした。

  • データセットが複雑であったり、複数のデータソースがある場合、また検証でエラーや警告が見つかり解消しなければならないときは、この期間が多少長くなることを見込んでおいた方がよいでしょう。
  • 繰り返しますが、 FDA に提出する SEND の電子データは郵送しなければなりません。必ず翌日配達を指定し、追跡サービスを利用しましょう。

第 5 週目以降:FDA からの結果連絡

1: 最初の結果通知

  • 郵送から 23 日後、FDA の eData メールボックスからテスト申請の結果に関する Eメールが届きました。予想通りデータセットは拒否され、FDA からの報告では前述のエラーのほか、対処しなければならない別のエラーがいくつか指摘されました。
  • このような回答を受けた場合は、社内のチームを集めて FDA の結果を見直し、次の適切なステップを決定することが大切です。

2:必要に応じて FDA からのフィードバックに対応する。

  • 社内ミーティングの結果、検証レポートの内容について FDA に聞くのが一番ではないかということになりました。
  • 複数の矛盾点があったため、それについて質問し、フィードバックを正しく解釈するように努めました。その甲斐あって、再提出に向けて適切な修正を行うことができました。
  • FDA の eData メールボックスは、こうした検証レポートに関する内容など、申請者の質問や希望に応えることを目的として設けられています。

3:最終確認通知。

  • 当社はようやく FDA eData メールボックスから、SEND データセットと検証レポートが一致したという内容の返信を受け取りました。
  • 今回のテスト申請では、当社のシステムにエラーがいくつか見つかり、FDA の検証に際して技術的な適合性の調整が必要なことが確認できました。
  • 2016年12月17日までまだ何か月もあるこの時期に SEND データセット提出のテストに取り組めば、余裕を持ってプロセス上の問題の見極め・修正ができるのはもちろん、本申請でも時間の短縮につながります。

最後に

  • FDA への SEND データセットのテスト申請をできるだけ早く済ませましょう。そうすれば12月の SEND 発効期限までに十分なゆとりを持って社内の標準となる手順書 (SOP) を確立できるだけでなく、FDA の申請プロセスにも慣れることができます。
  • 初回の申請がスムーズにいく可能性もありますが、通常はセットアップに関する問題が何らかの形で浮上することが予想されます。テスト申請や試験的運用が、事後の対応や FDA との問題解決の手立てを知るうえで役立ちます。
  • また、将来 SEND データが拒否されたり「受理却下」となって研究が立往生することのないよう、本格的導入に先駆けてテスト申請を実施し、エラー要因を特定・修正することは良い考えです。

詳細:

当社の SEND ウェブページをご覧ください。規制ガイドラインや SEND についての教育のほか、SEND に関して役立つ情報をご案内しています。

SEND を試験的に導入してみませんか?SEND に煩わされる必要はありません。当社にお任せください。

*非臨床データ交換のための標準 (SEND) は、非臨床の研究データを FDA に提出する際の新しい形式です。2016年12月17日以降に始まる発癌性 / 毒性研究の FDA 申請データは、すべてこの形式で提出することが義務付けられます。

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