組織交差反応性 (TCR)

治療用抗体または抗体様分子の組織交差反応性評価は、治験薬(IND : Investigational New Drug)や臨床試験申請(CTA : Clinical Trial Application)の規制関連プロセスにおける前臨床研究として欠かせないものです。TCR は、主に非特異的結合を特定するために行われる一連の Ex-vivo 免疫組織化学(IHC)スクリーニングアッセイですが、同時にまだ知られていない特異的結合部位を特定できる可能性もあります。凍結組織(Ex vivo)で IHC 染色の有無を確認することで、潜在的な臓器毒性(In vivo)が分かる場合があります。また、前臨床安全性データを作成する際に用いる動物毒性モデルの正当性が高まります。


  • TCR スクリーニングの実施において 20 年以上の経験とノウハウを持つサイエンティストの専任チーム
  • 新しい抗体クラス(マウス、ヒト化、キメラ、完全ヒト、抗体カクテル、Fab/VH フラグメント、融合タンパク質、二重特異性スーパー抗原、ビオマー、四量体、ナノボディなど)や、キャリアバックボーンに属するさまざまな地域のプロトコル開発に関する経験と専門知識
  • カスタム抗体 / タンパク質の標識化サービス
  • 経験豊富な専任のサイエンティストによる IHC 染色プロトコルの開発と最適化 - 有意義で確かな交差反応性データを生成
  • 組織学および IHC に関する広範な知識を持つ経験豊かな試験責任者によるアドバイスと指導
  • 認可を受けた施設 - FDA と EMA の規制ガイドラインを満たす質の高いヒトや動物の凍結組織を使用
  • 各試験に対する組織の適合性評価 - 組織と抗原の完全性を維持(下記画像を参照)
  • 手動および自動の IHC 染色プラットフォーム - 柔軟性と IHC 法のカスタマイズを実現
  • TCR 評価における染色の評価と解釈に関する経験を持つ専門分野の病理学者(MRCPath、FRCPath、米国の認定資格あり)
  • 試験のエンドポイント達成をサポートする柔軟なレポーティング基準 
小脳 4X
小脳 4X
小脳 10X
小脳 10X
食道ビメンチン 4X
食道ビメンチン 4X
食道ビメンチン 10X
食道ビメンチン 10X
卵管サイトケラチン 4X
卵管サイトケラチン 4X
卵管サイトケラチン 10X
卵管サイトケラチン 10X
卵管サイトケラチン 20X
卵管サイトケラチン 20X
甲状腺フォンヴィレブランド​​​​​​​因子 10X
甲状腺フォンヴィレブランド​​​​​​​因子 10X

組織交差反応性(TCR)試験を行う目的は何ですか?

生物学的治療法の IND/CTA 申請では、多くの場合 TCR 試験の実施が求められています。その主な目的は非特異的結合を特定することですが、同時に、まだ知られていない特異的結合部位を見つけることもできます。  この試験は、潜在的な臓器毒性(In vivo)を示唆し、ヒトと動物の組織における染色パターンを比較するために用いられ、それにより他の前臨床安全性データを作成する際に用いる動物毒性モデルの正当性が高まります。

コーヴァンスではどこで TCR 評価を行いますか?

TCR 試験は、英国(ハロゲートとハンティンドン)にあるコーヴァンスの施設で行われます。  両施設ともに、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA : Medicines and Healthcare Products Regulatory Authority)の機関である UK GLP 査察当局(UK GLPMA : UK GLP Monitoring Authority)の UK GLP コンプライアンス査察プログラムを導入しています。 

TCR 試験の実施に関するコーヴァンスの経験について教えてください。

ハロゲートとハンティンドンの施設では、いずれも1997年から TCR 試験を実施しています。免疫組織化学(IHC)と組織学の経験を持つサイエンティストの専任チームが、試験のあらゆる側面に関わり、IHC 染色プロトコルを最適化して有意義なデータを生成、提供します。  

コーヴァンスではどのような組織パネルを使用しますか?

ヒト TCR 試験に関しては、米国食品医薬品局(FDA)や EMA の要件に準拠したあらゆる凍結組織を使用することができます。  両施設ともに英国の人体組織管理局(UK HTA : United Kingdom Human Tissue Authority)の認可を受けています。  動物種の TCR 試験では、最も頻繁に使用される毒性モデル(サル、ミニブタ、イヌ、げっ歯類)の凍結組織を使用しています。 

被験物質に関する要件はありますか?

必要な場合は、コーヴァンスにてカスタム抗体の標識化(ビオチン、FITC、Alexa488)を行うことができます。  標識化が適切でないと判断された場合は、前複合体の手順を使用することも可能です。  標識化を行う場合は最低でも 30 mgs の被験物質を使用するのが理想的ですが、被験物質の量が限られている場合もあります。当社では状況に応じて、極めて少量の被験物質による試験も可能です。TCR 試験における被験物質の要件についてより詳細な情報をご希望のお客様は、コーヴァンスまでお問い合わせください。

TCR 試験の所要期間はどれくらいですか?

TCR 試験の所要期間は、IHC プロトコルの開発と最適化に要する期間によって異なります。  適切かつ確実な IHC プロトコルの開発と最適化のプロセスは通常、6 週間以内に完了します。  IHC 染色プロトコルの開発と最適化が完了すると、TCR 評価に基づいたデータ / レポート案の作成を行いますが、通常このプロセスには 6 週間ほどかかります。

誰が TCR 評価の染色スライドを評価しますか?

豊富な経験を持つ病理学者がすべての TCR 試験を審査します。  また、IHC 染色プロトコルの開発 / 最適化から組織パネル染色まで、試験の全段階を通じて病理学者が結果についてご説明します。  染色度、細胞部位、組織分布、染色頻度も定期的に記録されます。特定の病理学エンドポイント基準の追加をご希望の場合は、コーヴァンスまでご相談ください。