内分泌攪乱物質(ED)試験をめぐる規制環境は世界各地で異なり、そして常に進化しています。EU では ED 試験へのアプローチが申し分なく確立されており、多くの国がそれを指針にしています。米国においては、内分泌攪乱物質スクリーニングプログラム(EDSP: Endocrine Disruptor Screening Program)のもとで一連の試験が終了し、現在はより柔軟で物質に特化したアプローチへとシフトして、迅速なスクリーニング手法「ファーストパス」による評価が一般的になりつつあります。ED に関する具体的な規制がない場合でも、すべての規制当局は ED の可能性に敏感で、安全性データにその兆候が見られないか常に注意しています。ただ、物質を登録する側にとっては、こうした状況により、科学的試験と規制要件の両面において多くの曖昧な点が残る結果となっています。
ラボコープは常に ED 試験開発の最前線に立ち、技術と規制の進化に対応しながら今日まで革新を続けています。当社はお客様のパートナーとして、世界中で ED 試験における曖昧な科学と規制のハードルを乗り越えるお手伝いをいたします。
お客様のニーズ
規制当局に応じた最適な試験アプローチを簡単に特定するには
OECD の ED 試験の概念的枠組みは、ガイダンス文書 150(2018) で明確に規定されています。欧州における ED 評価の基準として採用されており、主な事象や作用機序の仮定に関するエビデンスの追加要件が含まれています。この枠組みには次の 5 つのレベルがあります:
- レベル 1:物質の基本的な生理化学的特性
- レベル 2:In vitro 機構の情報
- レベル 3:In vivo 機構のエビデンス
- レベル 4 および 5:In vivo 生殖発生毒性
これらのレベルで要求される内容に対応し、適切な試験を選択するにはサイエンスと規制の両方に関する知識が必要になるため、容易ではありません。