製剤製品の物理化学的特性と技術的特性

農作物保護

製剤製品においても特性評価は必要です。製剤は、1 つ以上の有効成分とその他の成分を含んだ混合物で、 粉塵、顆粒、ペレットなどの固体であることもあれば、液体(通常は水)と組み合わせなければならない湿潤性のもの、さらに液体(乳濁液や溶液など)、気体(エアロゾルや燻蒸剤など)である場合もあります。試験で調べるのは、含まれる有効成分や不純物と、安定化剤や乳化剤などのその他の要素。どのような試験を行うかは、製剤のタイプ、製品の性質、適用濃度、有効成分の種類と数、利用できる分析法によって異なります。  

さまざまな製剤が、それぞれの方法で取り扱われ、準備され、適用されなければならず、 したがって、製剤の技術的特性を理解すると、使用者の暴露に関するリスクや準備上の問題(混ぜると過剰に泡立つなど)など、取り扱い / 使用時に問題となりうることが見極められるようになります。要件のエンドポイントの評価にあたっては固有の課題が出てくる可能性もあります。

Physicochemical_properties
  • 目的に特化した施設 - 国ごとの要件に合わせてさまざまな温度での保管が可能
  • 分析手法の開発に関する専門知識 - 各製剤に含まれるすべての成分の定量化が可能
  • 加速安定性試験 / 長期保存安定性試験を成功させてきた実績

 

お客様のニーズ

農薬製剤製品試験へのアプローチの仕方

製剤に使用される有効成分には、乳化剤など主成分以外の成分が含まれており、 これらの余分な化学物質や製剤の性質によって物理化学特性試験に特異的な課題がもたらされることがあります。適切で検証された分析手法を選択することはひとつの重要なポイントで、それを大きく左右するのが製品そのもの。落とし穴となりうる要因を理解することが適切な試験戦略を立てるためのカギでもあります。

考慮すべき点をいくつかあげてみましょう。技術的特性を確立するための最善の方法はどのように決定するか?さまざまな種類の製品、殺虫剤、従来品、バイオ農薬、バイオサイド(殺生物剤)にそれぞれどのような要件があるのか?製剤のタイプによってどのようなエンドポイントが必要か?各製剤は試験の目的に応じてどう扱えばよいか?製剤の安定性評価にふさわしい期間とは?製剤中の各要素の安定性は温度や光、湿度によってどう変化し、それが安定性試験のデザインにどのような影響を及ぼすのか?

 


コーヴァンスのサービス

あらゆるタイプの農薬製品のあらゆる製剤を扱ってきた経験 

コーヴァンスはこれまで、従来の除草剤から、防かび剤、殺虫剤、殺生物性製品までのあらゆる農薬と、固体、液体、気体のあらゆる製剤を扱ってきました。​​​​​​​ 不溶性分子や UVCB など、扱いの難しい物質も数多く経験しています。この幅広い経験によって当社は、製剤の技術的特性化における膨大な科学的洞察と、実用的な専門知識を獲得しました。  

植物保護製剤の標準物理化学的試験

製剤製品に課される物理化学的試験は多種多様で、 製剤のタイプによって異なります。当社では次のような標準試験をご用意しています(これらのみではありません)。

  • 持続性発泡
  • 相対密度
  • かさ密度・タップ密度
  • 粘性)
  • 金属腐食性
  • 低温安定性
  • 外観
  • pH および酸性度 / アルカリ度
  • 希釈安定性
  • 懸濁性
  • 自己反応性

製剤製品の有害性試験

製剤製品に課される有害性評価試験にはさまざまなものがあり、なかには有効成分で行う試験と似ているものもあります。エンドポイントは、構造アラートと、同様の被験製剤を扱った経験に基づいて評価することができます。有害性試験には次のようなものがあります。

  • 爆発性
  • 酸化性
  • 自己反応性物質
  • 燃焼性試験
  • 自然発火性
  • 有機過酸化物

製剤製品の技術的特性の特定

製剤製品の技術的特性評価にどのような試験を用いるかは、製剤の性状と、製品タイプによって決まります。当社の試験では、従来の農薬のエンドポイントとして下記のものを取り扱っています。

  • ぬれ性
  • 懸濁性、自己反応性、分散安定性
  • 湿式ふるい分け / 湿式ふるい分け
  • 乳化安定性
  • 崩壊時間
  • 粒子サイズ、粉じん含有量、摩耗、破砕性
  • 持続性発泡
  • 流動性、注出性、飛散性
  • 燃焼速度

殺生物性製剤製品については、下記のようなものをエンドポイントとする代替的な試験が必要になる場合があります。

  • 溶射パターン
  • 物理的および化学的互換性
  • 溶解度および希釈安定性

お客様のニーズに合わせた保存安定性試験

当社の施設は、湿度・光・温度を変えてさまざまな条件で試験ができるようになってます。コーヴァンスでは、加速安定性試験や長期保存安定性試験を、製品の性状とフォーミュレーションに合わせて実施することができます。

  • 加速試験 - 有効成分や補助剤の安定性に合わせてさまざまな温度 / 期間で実施
  • 長期保存試験 - 常温(通常 25°C)でほとんどの場合 2 年間実施

どちらの試験も、各時点で有効成分の分析を行います。また、実際に使用される際の環境を再現するため、サンプルは可能な限り市販容器に保存します。